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剣豪>幕末 [fuzzyな日記]

幕末の剣豪達よ!
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「龍馬伝」に千葉道場(桶屋)が出てくる、剣の修行に江戸を訪れた龍馬が千葉道場(道場主は千葉周作の弟定吉)娘佐那に打ちのめされるシーンで幕末の剣豪に興味が湧き、少し調べてみた。
道場剣術の剣豪は竹刀や木刀を用いての強さで、実際に真剣での勝負は強さが分からないが、剣豪と呼ばれた人物を列記してみます。当然、千葉周作の名が一番に挙がりますが、沢山います。
★天保の三剣豪と呼ばれたのは
男谷信友>幕臣で講武所の師範、「君子の剣」と呼ばれ人間的にも優れたとされ、直心影流の剣豪
島田虎之助>豊前中津藩士、男谷信友に弟子入りし剣を学び、やがて勝麟太郎(海舟)が弟子入りした剣豪
大石進(種次)>柳河藩士、神陰流を学び自ら大石神影流を興した剣豪、突きの名手で男谷と互角以上の剣豪
★幕末三大道場・・・「技の千葉・力の斎藤・位の桃井」と呼ばれる
千葉周作>北辰一刀流を創始した千葉周作「玄武館」を開く、前記で龍馬も弟子入りしるが、清河八郎(庄内藩:幕府浪士組)・山岡鉄舟(幕臣:無刀流開祖)・山南敬助(新撰組)を輩出
斎藤弥九朗>神道無念流の「練兵館」、長州藩士が多く剣術を学ぶ、桂小五郎・高杉晋作(長州奇兵隊)を輩出
桃井春蔵>鏡新明智流の「士学官」、武市半平太(土佐勤皇党)を輩出
★新撰組の隊士は剣豪揃いと謂われ、実戦の強さで名を残しています(小説で誇張されている部分もある)
近藤勇>ご存知新撰組局長、町道場「試衛館」の天然理心流、浪士組から新撰組、名刀「虎徹」を駆使した剣豪
土方歳三>同じく新撰組副長、近藤と同じ道を歩み、戊辰戦争で幕軍として戦う剣豪
沖田総司>美貌の天才剣士、近藤を慕い新撰組に身を置き一番組隊長、新撰組で一番人を斬った剣豪
斎藤一>新撰組三番組隊長、明石藩出身で新撰組に入隊する、剣の腕前は新撰組一と謂われる剣豪
吉村貫一郎>小説「壬生義士伝」の主人公、盛岡藩出身で北辰一刀流の使い手で斎藤と互角の剣豪
長倉新八>新撰組二番組隊長、松前藩出身斎藤と共に剣術指南をする神道無念流の剣豪
★他の幕臣
伊庭八郎>幕臣で「錬武館」心形刀流伊庭道場の御曹司で幕臣として最後まで戦った剣豪
佐々木只三郎>幕府見廻組隊長、「講武所」の師範、龍馬を斬った男と謂われた神道精武流の剣豪
★人斬りで有名な剣豪
桐野利秋>「人斬り半次郎」で有名(残る資料では一人しか暗殺していない)薩摩自顕流の剣豪
*、薩摩と謂えば示現流を思い浮かべますが、自顕流は示現流の流れで幕末期は自顕流が主であった、初太刀の威力は新撰組にも恐れられた剣術です。
岡田以蔵>「人斬り以蔵」として有名、武市半平太の「士学館」に学び小野派一刀流の土佐勤皇党の剣豪
まだまだ、剣豪と謂われた人物は沢山いると思いますが、剣豪として有名な人物を挙げてみました。
実戦では誰が一番強いか知る由もありません。剣豪たちも戊辰戦争が始まれば抜刀術に長けても、銃の威力には屈してしまうのです、室町・戦国時代に産まれていたらどうであったのでしょう。
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加来耕三氏監修、岸祐二氏著
剣の時代は終わりなのかなと思いきや、幕末の剣豪関連の本は意外に出ているのです。
タグ:幕末 剣豪
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袋田の住職

時代の変わり目幕末は剣豪の時代でもあったんですね。
曹洞宗にも豪傑僧が現れました。
by 袋田の住職 (2010-02-05 22:37) 

comomon

幕末に件で名を上げた人っていっぱいいたんですねー。全然知りませんでした。
でもペンは剣よりも強し、という名言を残した人もこの頃の人でしたっけ。
ふと思ったんですが、あと100年たったときに今の時代で名を残した人って誰になるんでしょうね。
by comomon (2010-02-05 23:18) 

fuzzy

袋田の住職さん、私もこんなに剣豪と謂われた人物が居たのには驚きです、人斬り集団の新撰組・見廻組や岡田以蔵・中村半次郎は有名ですが
剣術道場となると千葉周作くらいしか知りませんでした。
by fuzzy (2010-02-06 15:12) 

fuzzy

comomonさん、百年後に名を残す人は見当たらないですね、現代はなんだかんだ平和ですから、激動時のヒーローでないと難しいのでしょう。
by fuzzy (2010-02-06 15:19) 

ノリパ

誰が一番強いのか、はたまたホントに強かったのか、興味がありますね。
今はまっている鳥羽亮先生の剣客同心には、幕末の剣豪がゲスト出演?して、
なかなか面白く読んでます。
銃の方がすごいと分かっていてもても、ロマンがありますよね、剣の世界には。
by ノリパ (2010-02-06 21:00) 

fuzzy

ノリパさん、鳥羽亮先生は剣豪に関しての著書が多く有りますね。
最強の剣豪は誰?難しいが一般的には宮本武蔵と上泉伊勢守信綱が双璧と謂われています。私は上泉伊勢守だと思います、新陰流の開祖で疋田景兼や丸目蔵人そして柳生石舟斎などの剣豪を弟子にしていた人物です。後は示現流の東郷重位も捨てがたいかな、初太刀を決めたら東郷、決められなかったら上泉と考えます。
by fuzzy (2010-02-06 21:41) 

ノリパ

さすがfuzzyさんの解説はスゴイ。いろんな流派の元になってるのが、
上泉伊勢守ですもんね。やっぱり剣聖ですね。それがしもそう思います。
いろいろと興味が尽きませんね。
鳥羽亮先生は、剣道の有段者ですからリアルな描写です。今ハマってます。
by ノリパ (2010-02-07 17:31) 

fuzzy

ノリパさん、上泉伊勢守に賛同ありがとうございます、この時期の剣豪は戦での生死に直結していましたから実戦でも比類の強さであったと思います。小説では海道龍一郎氏の「真剣」が面白かったです。
by fuzzy (2010-02-07 19:39) 

moz

剣は心なんですよね。今日の龍馬伝で、坂本さんが言ってました ^^
幕末の剣豪達、ライフルや大砲の飛び交う中で、何を思っていたのでしょうか?
by moz (2010-02-07 20:22) 

fuzzy

mozさん、銃火器に対しては剣は無力に近い存在になりつつある中では、剣を持つ意義は、武士の魂や意地と謂えましょう。「壬生義士伝」で中井喜一演じる吉村貫一郎が抜刀で敵陣に突貫していくシーンはまさに剣の時代の終焉を観た気がします。
by fuzzy (2010-02-08 11:52) 

ねじまき鳥

幕末で誰が最強の剣士かは興味ありますね。実践的には新撰組の隊士でしょうか?
by ねじまき鳥 (2010-02-28 23:17) 

fuzzy

ねじまき鳥さん、剣の時代から銃の時代に移る時の剣豪は評価され難いでしょう、実際に抜刀し戦った剣豪も少なかったでしょうから、分からないのが現実だと思います、各藩主の警護役には、かなりの使い手が居たようですが名を残していません、その点新撰組は実戦で強さを知らしめていますので、最強と謂われても納得できます。
by fuzzy (2010-03-01 14:30) 

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