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「豪姫夢幻」から頭に浮かんだ [fuzzyな日記]

今読んでいる中村彰彦氏の「豪姫夢幻」豊臣五大老の一人、宇喜多秀家の正室:豪姫が主人公の小説です、豪姫は前田利家の四女として産まれ、子のない秀吉おねの養女となり寵愛をうけた姫で、秀吉の養子となった秀家に嫁ぎ数奇な運命に翻弄された女性です、先月NHK歴史ヒストリアでも取り上げていました。豪姫は細川ガラシャ(明智光秀の娘珠で細川忠興正室で、関ヶ原開戦前に人質になる事を拒み、自刃出来ないため家老の小笠原秀清に自分を討たせた話が有名ですね、その時の辞世の句も有名です「ちちぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」)と並びキリシタンなのです、秀吉による「伴天連追放令」によりキリシタン大名は改易・改宗を強要されましたが、奥方がキリシタンなのは問題なかったのでしょうか?表向きは改宗していたかも知れませんが、改宗してはいないようです。さてキリシタン大名はどんな顔触れののでしょう。有名な大名は(洗礼名)、黒田如水(シメオン)長政(ダミアン)小西行長(アウグスティノ)有馬晴信(プロタビオ)蒲生氏郷(レオン)そして高山右近(ジェスト)の名が上がりますね。死を賜る時までキリシタンであった者、棄教改宗をした者と様々ですが、黒田長政は棄教しキリシタン迫害者になり、有馬晴信は切腹を命じられるも教徒であるため切腹が出来ず刑死、高山右近はマニラ追放など様々な人生を歩みます。他にもキリシタンに纏わる悲しい話は尽きません。
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キリシタン迫害で思い出されるのは、秀吉による「二十六聖人殉教」がありましたね、実は長崎にある「二十六聖人殉教の碑」を訪ねた際に、霊などに疎い私がその場に居ることが出来なくなったのです、確かにどんより曇った天気の影響もあったのですが、空気が非常に重く感じられ「ここは俺はダメだ」と早々に立ち去ったことを思い出しました。また、遠藤周作氏の「沈黙」1971年に映画化された小説で、江戸時代初期の辛く惨いキリシタン迫害を描いた作品だったことも頭によぎりました。
中村彰彦氏の著書は私も好きで「闘将伝 立見鑑三郎」を紹介したことがあります、他にお奨めは「鬼官兵衛烈風録」「「遊撃隊始末記」「名君の碑 保科正之の碑」「桶狭間の勇士」を始め多くの著書が有ります、是非本屋さんや図書館で探してください、幕末物や会津に纏わる小説では最も面白い作品を書いている作家であると私は思います。
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