SSブログ

歴史を面白くしたライバルたち [fuzzyな日記]

自分の人生にも、人生を懸けるほどの存在は居なかったのですが、時に依りライバルが存在していました。
歴史の世界にも数多くの宿敵(ライバル)と謂えるが人達が居ます、本・ドラマを観ていると彼と誰は宿敵だなと感じます、そんなライバルに触れてみました。
以前記事でも触れた、足利高氏(尊氏)VS新田義貞、金地院崇伝VS南海坊天海、北政所VS淀君などもライバル関係でした、今回は、歴史上ではかなり古いライバル同士の蘇我氏と物部氏を取り上げました。
蘇我氏と物部氏は飛鳥・大和朝廷で二大勢力を誇る豪族でした、蘇我氏が大臣(おおおみ)で王族支族、物部氏は大連(おおむらじ)で祖先を神から繋がる支族で日本最古の神宮石上神宮を司る支族でもあった、二つの有力豪族は仏教伝来に際し反目遂に権力闘争・皇位継承問題で対峙し戦闘となりました。蘇我氏は仏教崇拝派、物部氏は天照大神を中心とした日本古来の神教派であるため、宗教戦争の感もあります、戦いは蘇我馬子が政治力を発揮し皇族・渡来人(蘇我氏も渡来人の説もある)の支持を得て、最大の軍事を誇る物部守屋を孤立させ討ち果たしライバル関係は終焉を迎ます、勝利した蘇我氏は天皇家外威のもなり入鹿・蝦夷の時代に蘇我氏は中大兄皇子・中臣鎌足に討たれます(大化の改新の端となる乙巳の変)、それまで朝廷の絶対権力者に君臨します。
宗教戦争では仏教は天皇・朝廷擁護で隆盛を迎え、各地に大規模な伽藍を持つ寺が建立されてい国の宗教の頂点になっていきます。
また、戦いに敗れた物部氏は中央を追われ各地に移り住み、物部の性を捨てるなどの行く末路を迎えて往きます。高橋克彦氏の「火怨」などでは、都を追われた物部氏の子孫が奥州蝦夷と朝廷軍の戦いにおいて、蝦夷軍の物資に尽力し助ける話となって登場してきます。
最古のライバル関係の蘇我氏と物部氏、馬子と守屋、推古天皇や聖徳太子も絡んでくる興味深い歴史話です。
NHKの歴史ドラマ「聖徳太子」で物部守屋の変として放映された映像です。馬子を緒形拳、守屋を宝田明、聖徳太子を本木雅弘が演じています。なかなかこの題材はドラマ化されず、非常に面白かったです。(BSで再放送があれば嬉しいのです)
これからも、歴史上のライバルを紹介していければと思います。お読みいただいた方も、あれとあれはライバルだなと思われる人物をコメント頂けると幸いです。
nice!(39)  コメント(15)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。