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婆娑羅大名>佐々木道誉 [fuzzyな日記]

do.jpg 佐々木道誉do1.jpg北方謙三著「道誉なり」
「戦国BASARA」人気がすごいですね、「BASARA」の語源となったには、室町幕府の世に「婆娑羅大名」なる人種が存在していました、そもそも「バサラ」とはサンスクリット語で無遠慮・乱暴・派手などの意味をもつ言葉です。朝廷や幕府に媚びず、無軌道な行動・発言や、連歌・闘茶・立花・聞香(茶道・華道・香道)に秀で華美な衣装を纏う型破りな大名たち、彼らを「婆娑羅大名」と呼ぶ。*大名に限られた呼び名で「傾奇者」とは一線画す。
代表格は守護職「佐々木道誉」、室町幕府執事「高師直」、守護職「土岐頼遠」が有名ですが、やはり突出した存在は「佐々木道誉」ですね。佐々木京極家に産まれ高氏が本名ですが、出家後の道誉が一般的な呼び名になっています。鎌倉幕府の北条高時の相供衆として幕府に仕え、高時出家の際に共に出家しました、足利高氏が倒幕に旗揚げすると高氏に従事し足利幕府の中枢を担う守護職を務めます。古い権力を否定するような行動、非道な振る舞いと文化人の二面を併せ持ち、正に「婆娑羅」の生涯でした。戦に於いては足利軍から新田軍に寝返ったかと思うと又新田軍から足利軍に寝返り足利軍の勝利に貢献する機敏な兵法を駆使、幕府に属しながら南朝とも誼を通じ、幕府と南朝の橋渡しをしたり、南朝の中心的存在の楠木正儀を裏切させたりの当代一の寝業師でもあり南朝崩壊の一翼を担い、南北合一・一天一帝の立役者でもあります。
悪行は門跡寺院妙法院の焼き討ちは有名*妙法院の紅葉の枝を家来が折り怒った妙法院に対し逆上、焼き討ちの非道を働く、処罰で上総国に流罪になる道中も女を侍らし遊興三昧のとんでもない人物であった。
「婆娑羅大名」佐々木道誉は、色々な作家にて小説等になっています、魅力あるキャラでもあります。
「高師直」は室町幕府成立に多大な功績を収め幕府執事職として絶大な権力を誇る、武者としては北畠顕家や楠木正行を破り、尊氏と対立した弟直義一派を一掃する豪腕ぶり。天皇家権威を蔑ろにし「王だの院が必要ならば、木彫りや金の像で作り、生きているそれは流してしまえ」など発言したことは有名です。
「土岐頼遠」は勇猛な武士で菊池・北畠・新田氏との戦いで武名を上げ美濃守護職となる、光厳院上皇の行幸に遭遇した際、下馬せず牛車を蹴倒しさらに矢を射掛ける狼藉のうえ上皇を犬呼ばわりした無法を働く、後に処刑された「婆娑羅大名」 ようは驕り高ぶり、権威を蔑ろにした大名たちである。
「悪党」「婆娑羅大名」と室町時代は面白いです、ややハマリぎみになりました。
戦国時代「織田信長」「松永久秀」に同じ姿が見られ、すくなからず影響を与えたと考えられます。
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